あたしが見た世界Ⅱ
いつの間にか
目の前に隼人がいた。
「俺はナツと縁絶った気、ないよ?」
そう言って、『ヤレヤレ』と言う風に肩をすくめる。
「俺の許可無しに勝手に消えんじゃねぇよ?」
「...うるさい、帰れ」
隼人達がここに来たことはうれしかった。
だが
ここにいればいずれ皆あたしのせいで死んでしまう。
あたしはそれが怖かった。
隼人はあたしの言葉を完璧無視して続ける。
「それに、言い逃げはズルい」
そう言ってあたしのあたまをポンポンと軽く叩いた。