あたしが見た世界Ⅱ
親が殺された日
その時はまだ小3の時だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「いってきー」
「ますよー」
リュウ兄の言葉をあたしがつないでその日もいつも通り家を出た。
「ドジしないのよー?」
玄関から叫ぶあたしらの母さん。
「ちゃんと遊んでこいよー?」
よくわらないことを言う父さん。
他より少し変わっている家族。
あたしはそれが嬉しかった。