あたしが見た世界Ⅱ


耳を疑った。




「……夜一がフェイクだと…?」             ニセモノ



あたしはバッと黒羽の方に向く。




黒羽は頷いていた。








「……夜一よりも強いヤツがいるのか」


「まぁ、必然的にそうなるね…」




はぁ





あたしは深いため息をついた。



「そんで、調べて分かったんだけど」


「………何だ?」


「ーーPNGEMーーって知ってるよな?」




……『ーーPNGEMーー』だと?



何故、あんな弱小の組織が…?




「……まさか、」


「うん、その“まさか”」



黒羽は
何かに締め付けられているように笑った。



< 178 / 226 >

この作品をシェア

pagetop