あたしが見た世界Ⅱ
「あ、お帰り―」
「邪魔しとるけ」
病室にはリュウ兄と朱雀がいた。
「わぉ、
やっぱカレカノなんじゃねぇー?あー、俺も女欲しいわー」
朱雀が羨ましそうに言った。
「―…カレカノ…」
……『カレカノ』ってアレか。
あの、アレか。
だが、
「誰と誰が?」
誰と誰がカレカノなんだ?
あたしがそう言うと病室にいるヤツ等が「 は? 」という顔をした。
「え、イヤ、フツーに考えてアイと隼人D…「―うわぁぁぁぁああ!!!!!!」
隼人がバッと病室がら出ていく。
「あッ!?ちょッ!?待ちィッ!!!!」
「「「「………………」」」」
「……なんだよ…」
皆してあたしの方に目を向ける。
「もー!!何してくれとん!!?隼人が拗ねたじゃんか!!!!!!」
「……知らん!!!!」
「逆ギレすんなやッ!!!!」
「第一、あたしがいつ隼人とそういう関係になったんだ?
……というより
何で何でお前らが知ってんだよ!!!!!!」