あたしが見た世界Ⅱ




「――クスッ


どうした……?アイ?

俺に会えてそんなにうれしいか?」




ヤツはそう言って

あたしの顎をクンッと上げる。













「――…ぁう、……はぁッッ……ぁ、あぁ、ぅ、あ、」








あたしはカタカタ震えてて






ヤツの袖の服を掴みたくもないのに、ガシッと掴んでて



見たくもないのにあたしの霞んだ視界に入ってて



ヤツはクスクスとあたしを見て嘲笑う。







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