あたしが見た世界Ⅱ
「あ、ナツやん。何しとんやこないなことで?」
「慧.....」
「――――ッ!!!?ナツ?!」
あたしは耐え切れずに慧に抱きついた。
「頼む...しばらくの間こうしていたい....」
「はぁ――、ナツ。俺、こんなんしたら隼人に殺されるんやで?」
「...殺されとけ」
「何やねん!!!?」
だが
今は誰でもいい。
人の温もりを感じていたかった。
わがままですまないな...。
あたしは最低だ。