いじわるな先生が大好きで
パソコン室に入ると、もう吉村先生は先に来ていた。
『遅い』
腕時計に指をぽんぽんとあてながらあたしに言う。
「あっす、すみません」
『じゃあ、始めるか』
そう言って、パソコンと向き合う。
―あ、いつ言おう。タイミング逃したら終わりだよな~・・・
先生をちらっとみると、
『みのり、また違うこと考えてたな』
少し不機嫌そうにそう言うと
『みのりがなにか考えているときの真剣な顔。超可愛いよ』
そう言って頭をなでる。
―今しかない・・・そう思った。
「せっせんせい、・・・」
『ん?』
赤くなる顔を下に向けながら
「あの・・・その・・・先生が、好、きなんです・・・」
つまりつまりになりながら小さな声で言った。