マイベイビー&ハピネス☆

「どないしたんや薫」


振り返った明と、その仲間たち3名は、プレハブハウスに入った所で足を止めた。

やっぱり……。

俺はすでに、プレハブの合鍵を職員室から失敬して作ってあったが、最近、施錠を忘れる
ことが度々あった。


「……あぁ、いや、プレハブって、勝手に入っちゃって、いいのかなぁって」


止めようとするが、頭が上手く働かない。


「別に大丈夫やろ。鍵、開いてたんやし」

「いや、でも、ホラ、お前、祟られたりしたら……」


すると、4人は声をあげて笑った。

でっけぇ声だすんじゃねーよ!ヤツが起きちゃうだろーが!!


「お前、そんな信心深くないやろ。何言っとるんや。……行こー」


「ちょっ…」


そのとき、別の声が割り込んだ。


「待って明!!」



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