マイベイビー&ハピネス☆
……。
夕貴がホント?
信也がホント?
俺は、店を出て、1人街を歩いた。
夕貴の言葉が脳裏によみがえる。
「あなたの発言で、大体の事情は分かった。
だますような真似してごめんなさい。
私、情報屋まがいなことしてるから、深刻な顔の相手を見たら、とりあえず、こっそり情報を引き出すことにしてるの。
そのほうが真実が聞けるしね」
「で、あなたは勘違いしてる。
私、妊娠どころか、そもそもあなたと関係をもってすらいないのよ。
あの時あなたは泥酔してたから記憶がないでしょうけど」
「私のDNA鑑定をしてもいい。
でも、やるなら、叔父さんを介さず、正規のルートでの鑑定にして」
……信也。
まさかまたドッキリだとか言わないだろーな。
こんなの、冗談じゃ済まされないぞ。
俺は不安にかられ、足を速めた。