マイベイビー&ハピネス☆


「私、この子をタクマの…彼氏の子だと思ったの。

彼も生むのに賛成で、だから…。

だけど、生んでからDNA鑑定したら、彼の子じゃなくて…。

彼ともそれで別れた…」



「だから、残された赤ん坊の対処に困って、俺に押し付けた?」



「違うわ!私、この子を福祉施設の前に置いてきた!…なのに、どうしてここにいるの!?」


俺は思わず眉をひそめた。

雫が本当のことを言っているような気がしたからだ。

俺は、置手紙を見せ、今までのことを説明した。

「違う!私はそんなことしてない!薫くんのことだって、誰にも話してないわ!家族にも…尚輝だって何も知らない」

「……」

「ホントよ!施設に預けたいならそうしていいわ!私は最初からそのつもりだった!大体その子のせいで――」



雫は憎憎しげに大翔を睨みつけた。



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