マイベイビー&ハピネス☆

「何とも思わないのかよ?

自分が捨てられたらどんな気持ちだ?

そう思ったら、もっと迷うだろーが!」



「……そんなこと言ったって」



「大翔だって人間だ!

うるさいし臭いし面倒くさいけど、

こうして泣いたり、笑ったり、俺たちと同じだろ!?

分かんねェのかよっ!」



「そんなの知ってる!私がどれだけあの子に手を焼いたか――」



「もういい!お前に相談しようなんて俺がバカだった!

ずっと、私、私、言ってろよ。

永遠に自分のことだけ考えてろ!人でなし!」



泣きじゃくる大翔を抱いたまま、俺は店を飛び出した。


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