マイベイビー&ハピネス☆
ポーン事件

* * *

翌朝。

目が覚めると、俺の人差し指がぬれていた。

ベッドから垂れ下がった腕の先には、大翔のベビーベッド。

コノヤロー、俺の指はおしゃぶりか?

こっちを見上げてくる無邪気な瞳。

俺はため息をついた。


さて、これからどうする?

彼女には偉そうなこと言ったけど。

脅迫文を書いた人物は別にいるようだし、探し出して説得するか?

それも、何かもうダルい。

でも、早く決めないとな。

あーあもう。

今日は、学校なんてサボタージュだ。

1日ゴロゴロしてると、夕方、電話がかかってきた。

受話器からハッピールンルンの声。


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