マイベイビー&ハピネス☆
「お願いがあるのだけど」
カップメンのフタを開けながら、夕貴がこっちを見た。
「あなたの探偵の叔父さん、私を雇ってくれないかしら」
「え?何?信也のところに?」
唐突な申し出に驚く。
「いつまでも、ネカフェ難民じゃ不安。ちゃんと就職したい」
ちゃんとした就職先にあそこを選んでいいのか。
「あいつんトコ、調査員はバイトか派遣だ」
「そうなの?」
「正社員は無理かもな」
夕貴は箸を持った手を止めた。
何かを考えているようだ。
「それ聞くために、ここまで来たのか」
「ええ」
夕貴はうなずく。
それから、ジロリとベビーベッドを見た。