マイベイビー&ハピネス☆
「赤ん坊、どうするの?」
「……どうするって」
「育てるつもり?」
「突然、なんだよ?」
「迷ってるなら、施設に預けたほうがいい」
「……」
「まだ若いのに、子供に人生を食われるのは嫌でしょ?」
「そんな言い方」
「子育ては、見方によってはそうよ。親が若いとなおさら」
俺はいつの間にか眉間にシワを寄せていた。
「……夕貴には、関係ない」
「そうね、私には関係ない」
彼女は機械的に頷き、俺を見る。
「だって、あなたの子供だものね。薫」
その瞳に、苛立ちが見えたのは気のせいか。
彼女はカップめんを食べ終えると、冷蔵庫のプリンをくすねて、去っていった。