マイベイビー&ハピネス☆
「お目覚めか?」
不意に、ガラガラ声が耳に届き、俺の意識がクリアになった。
横たわっていた俺は、驚いて目を開く。
「お前……」
「俺が誰だか、覚えてるだろーな」
大ガラ、ガラ悪、ガラガラ声。
「お前は……」
俺は、後頭部をさすりながら、よろよろ立ち上がった。
「二上絵里奈の彼氏で、かつて、タイミング悪くクラブハウスにやって来て、絵里奈が浮
気したと勘違いし殴りかかってきた挙句、俺にボコボコに返り討ちにされた面倒くさいコ
ータくんじゃないか!」
「みなまで言う必要あんの!?なんか腹立つんだけど!あと面倒くさいは余計だろ!」
コータは気を取り直して、へへっとガラの悪い笑みを浮かべ、後方をさした。
そこには、