マイベイビー&ハピネス☆

「気をつけて」


コンビニの駐車場で別れるとき、ヒカルが不安そうに俺を見上げた。


「必ず、戻って来て」

「ああ、約束する。必ず大翔を連れて2人で戻るよ」

「……」

「ヒカル」

「何?」

「…いや、そのブローチ、似合ってる」

「……そう、ありがとう」


背を向け歩き出すと、後ろからヒカルが呼び止めた。


「薫……!」


振り返ると、ヒカルが俺を見ていた。


「……今でも」


ヒカルの声が響く。


「今でもあなたのこと好きだから!」

「ああ」


俺は片手をあげる。


「俺も同じ!!」


< 163 / 210 >

この作品をシェア

pagetop