マイベイビー&ハピネス☆
俺は和美をにらみつけた。
「お前が、大翔を人質にヒカルを脅して演技させた。
その様子を見るためにカメラを仕込んだブローチを付けさせたんだろ。
悪いけど、俺はお前よりヒカルを信じるね」
和美は残念そうな顔をした。
「あ~あ、砺波さんったら、ちゃんと騙せって言ったのに。
やっぱブローチのカメラは失敗か。薫くんの様子がよく見えて良かったのに。実は他にも設置してあったんだよ?私って器用だから、そーゆーの得意なんだよね」
「何が目的だ?」
和美は、微笑んだ。
「慌てる薫くんがかわいいから」
「ふざけるな!」
「ふざけてなんかいない。私――」