マイベイビー&ハピネス☆

メンズレディース問わず若者向けの服がズラリ。

そんな場所へ、ベビーを背負っての入店。

若いパパでもないのに、なんだかなぁ。


「ねぇ、薫。どっちが似合う?」


ヒカルが、色違いのワンピースを手に取りたずねてきた。


「うーん、どっちも似合う」

「もー適当だなぁ。ちょっと試着してみよっと」


ヒカルはため息をつき、店員さんを呼んで、試着室へと入って行った。

本当のことを言っただけだったけど、ちょっと気が利かなかったかな。

待っている間、店員さんが大翔に視線をやり、そして俺に笑いかける。


「かわいいお子さんですね。奥様も素敵で」


素敵なのは、その解釈の仕方ですな。


「いえ、これは預かってる子供で……」


そのとき、後ろから聞きなれた関西弁が割り込んだ。


「おう、薫やん」

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