マイベイビー&ハピネス☆
静かな夜に、声の波紋が広がった。
そうだ。
もっと早く気づくべきだった。
俺には責任があるということに。
アイツを捨てることなんて、
もう俺には出来ないだろうってことに。
「そんなこと言って、きっと後悔するよ」
「そうしないともっと後悔する。俺は決めたんだ。今、アイツの笑顔を守りたいから」
和美は、俺を無表情に見つめたが、
やがて、ニッコリ微笑んだ。
「そっか。なら良かったよ。だって――」