マイベイビー&ハピネス☆
振り返ると、クラスメイトの明が立っていた。
俺を見て、そして俺の背中を見て、目を丸くする。
「なんやお前子連れか。どこでつくってきた子や?」
なんでみんなそういう解釈?
「違うっつーの。これは親戚の子。土日だけ預かってんだよ」
「ほー」
明は、うつらうつらと眠りかけている大翔の顔をのぞきこむ。
「なんや、親戚だけあって、お前によう似てるな。目元なんかそっくりや」
うっ。
「いや、そんなことないだろ」
「そーかぁ?コイツがお前の子やって言われたら、オレ、だまされたかも知れんなぁ」
何を不吉な…。
明は警察官の息子で、特技は余計な勘ぐり。
これで、余計なお喋りさえしない性格なら親父の背中を追えたかもな。
とにかく、秘密を抱えてるとき関わり合いたくない人物ナンバーワンだ。
「見ろ。このふてぶてしい感じ。お前そっくり――」
とそのとき、試着室のカーテンが開き、ヒカルが姿をあらわした。
明の顔がパッと輝く。
「おうヒカル!」