マイベイビー&ハピネス☆
プレハブハウスは煌々と炎を上げていた。
赤い炎が壁面を舐め、
濃厚な煙が立ちのぼる。
熱気が顔に当たる。
思わず、焼けてゆく大翔の姿が過ぎり、急いで戸に手をかけた。
戸には鍵がかかっていた。小窓から、赤く踊る炎が見える。
近くに、窓を割れそうな石はない。
くそっ!
俺は、火の少ない場所へ行き、腕で窓ガラスを叩き割った。
右腕に痛みが走る。
「う”っ…!」
何とか中へ入る。
いつもの見慣れた光景は、地獄絵図へと一転していた。