マイベイビー&ハピネス☆

「――ぎゃぁ、おぎゃぁ、おぎゃぁ」

「大翔!」


見つけた!

布にくるまれた小さな体に素早く手を伸ばし、抱き上げる。

軽いのに、ひどく、ひどく、重いもののように感じた。

小さな赤ん坊は、目から涙をポロポロこぼし、グズグズの顔をしていた。

よかった……。

見つからないよう、ここに隠されたのだろうが、おかげで煙を吸っていないようだ。

煙から守るため、俺は自分の上着にその小さな体を入れ、適度に顔を覆った。

急いで教室を出る。


――だが、

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