マイベイビー&ハピネス☆

抱きかかえた大翔が泣きじゃくる。

顔を近付けると、甘いミルクのにおいが鼻孔をくすぐった。


「ごめん……」


こんなことになってしまって。

「俺はバカだ……」

父親なのに。

お前を守る立場なのに。

いなければよかっただなんて……!

「……ちくしょう!」

大翔の小さな頬の上に、一滴の涙が落ちた。

不意に泣き声が小さくなる。

見ると、大翔が泣きはらした目で、俺をジィッと見つめ返していた。

思わず、笑みがこぼれる。


「お前は、勇敢だな……」


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