マイベイビー&ハピネス☆
大翔は無事だった。
軽い火傷を追ったようだが命に別状は無く、別室にいるという。
ああ…
俺は胸をなでおろす。
よかった・・・
ホッと息をついた。
医者は、血圧や体温を測り、俺の容態を説明すると、安静にするよう言って、部屋を出て行った。
その姿が消えるなり、
信也が俺の額を勢いよく叩いた。
ペッッチーンッ!
「いってっ…」
額をさすろうとしたが、あちこち痛くて動けない。
信也が目を吊り上げた。
「まったく何を考えているんだお前は」
「いや、お前こそ何考えてんだ。怪我人に暴力か」
「これはシツケだ。二度と燃えさかる建物に飛び込んで最上階からダイブなんかするなって意味だよ」
「頼まれてももうしねェよ…」
俺はしぶしぶ言った。
「池に落ちたからまだ良かったが、打ち所が悪けりゃ、死んでたぞ」
「…ああ、もうしないって。それより――」
まだ安心できない。
聞きたいことはやまほどある。
「俺は一体どうなったんだ?ヒカルがどうしたか、知ってるか」