マイベイビー&ハピネス☆
――信也が眉根を寄せた。
「…後悔しないか?」
「…決めたんだ」
拳を握ると、信也がボソッと言った。
「フン、急に大人になったみたいな顔してよ」
それきり少し、静かになった。
カーテンが、フワッとふくらむ。
棚の上に飾られた花が揺れた。
しばらくして、俺は口を開いた。
「さっきから、気になってたんだけど、そこに生けてある菊って何なの。俺を葬式に出したいの?」
信也が顔をしかめた。
「いや、あれは俺がやったんじゃない」
「じゃ、誰が?」