マイベイビー&ハピネス☆
* * *
「へー父親になったんだ。おめでとう」
「父親?違う!絶対違う!あるわけない!俺まだ17歳だぞ!?」
ここは一ノ瀬探偵事務所のオフィス。
コーヒー二つをテーブルの上に置いたのは、一ノ瀬信也。
探偵(胡散臭い興信所の主)で、30歳独身。
俺の父方の叔父。
「それがどーした。
今の世の中珍しくないだろ。
大体、お前が父親じゃないならとっとと警察に届けろ」
赤ん坊は、俺の膝の上でスヤスヤ寝息を立てている。
俺は、カバンから、手紙と一緒に置かれていたもう一枚の紙を取り出した。