マイベイビー&ハピネス☆

まったく、なんでこうなる。

トイレで大翔のオムツを代えながら、眉間にシワを寄せる。

ヒカルと明を2人きりにしている。

早く戻りたいのに、オムツを代える間、大翔は全然ジッとしていてくれない。

おかげで手が汚れる。

なんとかオムツを代え、戻ってみると、2人は何やら楽しげに話していた。

戻ってきた俺を見て、明がニヤリ。


「ようやく戻ったか。あかんなぁ、デートに子連れで来るなんて」

「大丈夫?」


新一を無視し、心配そうなヒカルに微笑む。


「ごめん。大丈夫」


やれやれ。

ヒカルはすでに会計を済ませていたので、俺たち2人はそのまま店を出た。

明の「お前が彼女を1人にした時のために、俺もついてってやろか」という申し出は丁重にお断りした。

それから何軒か店をまわったが、俺はまたいつ大翔が泣き出すかと少しヒヤヒヤして気もそぞろだった。

大翔は2度ほど泣いたが、あとは比較的大人しかった。



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