マイベイビー&ハピネス☆
「所長はあなたをそんな風に思っているの?あなたがケガをしたと聞いたときの所長の焦り方ときたら、医者も看護師もドン引きよ」
「え…どんなだよ?」
「あまり詳しく言ったら、内定取り消されそうだから止めとく」
「・・・・・・」
あの信也が焦る。それも俺のために。
かなりスゴイことかもしれない。いやもう、奇跡かもしれない。明日地球は滅ぶかもしれない。
ふと思う。
案外――
信也はわざと俺に「邪魔だった」なんて言ったのかな。
親に邪魔と思われることが、どういう気持ちなのか、俺に教えようとしたとか。
ま、信也は親じゃないし、アホだし、考えすぎだな。