マイベイビー&ハピネス☆
気を引き締めて
「で?なんでお前はここで寝てんの?」
信也の不機嫌な声にかまわず、俺はソファーに身をうずめる。
頭の中では、まだ、昨晩の大翔の泣き声がこだましている。
「健全な高校生が、週休四日制かよ。
学校行けバカヤロー。それに、ここはイジメの相談窓口じゃない」
信也は、仰々しい書斎机に向かい、書類を片付けていたが、俺の顔の傷を見て嫌そうに言った。
大翔はと言えば、俺の向かいのソファでお休み中。
俺は、眠気と戦いながら、顔のシップをさすった。
「かわいい甥っ子がケガしてんのに、冷たい叔父さん」
「学校行けよ」
ホント、冷たい叔父さん。
俺はうっすら目を開け、言った。