マイベイビー&ハピネス☆

俺は、プレハブハウスにいた。

大翔にミルクをやり終え、ゲップをさせた後、ベッドに寝かせ、その隣でパタリと倒れた。


遊ぶ時間も無い。

勉強の時間も無い(←元からしてない)

睡眠もロクに取れない。


連日の疲れで死にそうな俺の隣で、大翔は「うーうーあーあー」と、すこぶるご機嫌。

俺はため息をついた。


「いいねぇ~お前は元気で。お前の母さんが誰か分かれば、俺も元気になれるんだけど」

「うっ、あ~」

「な、大翔、母さんは誰だ?うーうーあーあー言ってねーで、母さんの名前言ってみ」

「…うっうっ」

「ヒントだけでいーからさ。最初の文字は?ほ~ら大翔く~ん」

「……うっ、うっ……うぅ~あ”~~」


あ、ヤバッ。なんかぐずつき出した。


「ごめんごめん。言いたくないなら、ムリに言わなくていいから。よし泣くな~」


アホなこと言って慌ててたら、

気付かなかった。



外からの足音に。


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