マイベイビー&ハピネス☆
大翔は、正座するヒカルの腕に抱かれ、大人しく眠っている。
心なしか俺に抱っこされてる時より、幸せそう。
なんか納得いかない。
…まぁ、気持ちは分かるけど。
「にしても、こんなに落ち着かないんじゃ、薫も大翔くんも大変だよ。
あたしが大翔くん、預かれたらいいんだけど……」
「そんなの、家族に迷惑かかるだろ。それに、弟、受験生じゃん」
「…うん。でも、出来る限りのことは、手伝うから」
ヒカルの強い眼差しを受け、
俺の良心に出刃包丁が刺ささる。
でも、その優しさが嬉しくて、
やっぱヒカルが好きだなぁ、と思ったり。
「…ありがとう」
そして、ごめん…。
でも、ヒカルにだけは……。