マイベイビー&ハピネス☆
風呂から上がると、大翔をタオルで拭いた。
ベッドに寝かせると、ぶちゅんびちゅんとクシャミをした。
どうも鼻づまりくさいぞ。
俺は、ティッシュを出し、小さな鼻に押し当て、
「よし、かめ!」
と言ってから、相手が言葉の通じない赤ん坊であることを思い出した。
「何してんのよ」
ヒカルが笑い、ティッシュをコヨリにした。
大翔を抱き、器用に鼻にコヨリを差し込む。
コヨリを抜くとき一緒に鼻くそが出てきた。
「汚ねーよなー」
言うと、ヒカルが呆れた。
「赤ちゃんなんだから仕方ないよ」
「うーん。なんかヒカルって、赤ん坊の世話、慣れてるね?」
「私も昔、親戚の子を家で預かったことがあるから」
「ふうん」
俺は彼女の横顔を見つめた。