マイベイビー&ハピネス☆
「何これ…」
ヒカルが眉をひそめた。
「もう、やだなー。
こーゆーのはさ、もっと分かりにくい所に隠しなよ」
ヒカルがエロ本を棚に戻した。
「ああ・・・。うん、気をつける」
信也がふざけて置いていったグラビア誌。
俺はこわばった笑顔でガクガクとうなずいた。
今、寿命が30年くらい縮んだ。
ヒカルはそんな俺の様子には気づかず話題を変えた。
「そう言えば今度の土日ねー。弟が友達の家に一泊するの。
両親にもOKもらったし、土日は大翔くん、ウチで預かれるよ」
「…え?」
俺はヒカルを見つめた。
「2日だけだけど、薫はゆっくり休んで。ね?」
たった今、罪を押し隠した俺に、
女神がやさしく微笑んだ。