マイベイビー&ハピネス☆
「やめろよ……」
離したくない。
「あいつと付き合うなんて……」
こんなに好きなのに。
「もう二度と浮気しない。酒も飲まないから」
後悔してる。ホントに後悔してる。
ヒカルがもがくのを止めた。
「やめて…やめてよ今さら…」
ヒカルの肩が震えた。
俺はまた、彼女を傷つけている。
思わず腕の力が緩む。ヒカルがバッと俺から身を引き離した。
「薫に私の気持ちが分かる?」
その瞳から、涙が落ちる。
「薫のためだと思って、大翔くんのお世話してた。
大翔くんのことだって、ホントにかわいいって思ってた……。
だけど…、何も知らなかった私って、ホント、滑稽だったよね」
「ヒカル……」
「もう私にかまわないで!」
彼女は背を向け、去っていった。