マイベイビー&ハピネス☆
* * *
帰り道。
夕暮れの川原にゴロリと寝転がり、空を仰ぐ。
隣には、チャックの開いたスポーツバック。
クッションが敷き詰められた中に、大翔が仰向け。
買ったばかりのガラガラを取り出し、大翔の顔の前で揺らしてみる。
大翔がちょっと笑顔になる。
持たせると、ガッ、ガッ、と勢いよく振り下ろした。
そのたびに、カランカランと優しい音色。
「あうっ、あ~、うっ」
「・・・俺の機嫌とお前の機嫌は反比例してるよな」
「あ、あ、あ~」
「おい、ガラガラもらったくらいで調子に乗るな。法律さえ許せば、お前なんて、桃にでも入れて川に流すところだ」
意味も無く、大翔の鼻を人差し指で押し、ブタ鼻にする。
嫌がって顔を背けられた。