オパール・オッドアイ
心の中で咲き誇る花火
茹だるような暑さが今年もやってきた。
外はアスファルトが焼け遠くに蜃気楼をみせている。
蝉が恋を成就させようと必死に歌い続ける中、私は相変わらずクーラーの効いた部屋でウキウキしながら旅行の準備を進めていた。
明日、別荘に向かう。
プライベートビーチなので私も心置きなく海を満喫出来る。
「ねーちゃん!ちょっと来て!」
「なに?」
「聞きたい事があるんだよ。」
浮かれた気持ちに水を差さないでほしいのに琥珀は早くっ!と急かしてくる。
「な~に?
ゴキ殿でも出たの?」
「いや、もしゴキ殿だったら自分で退治するから!
それより姉ちゃんそこ座って。」
言われたとおり琥珀の前にちょこんと座る。
「ねえ、その手に持っている物は何?」
「え?水着。」
手に持っていた水着を琥珀の前でベロンと広げる。
紺色の無駄が無いフォルムが伝統的・スクール水着。
「姉ちゃん…。」
ふら~っと倒れながら後ろに後退していく琥珀。
「…無いとは思うけど敢えて問おう。
誰かの趣味?
そうじゃないなら新しい水着買おうよ!ねっ!?
たいして高い物でもあるまいし!」
「…だって今年も海に行く予定無かったんだもの。」
「時間あったよな?」
「浮かれてて忘れてた…。」
「嫌な予感したんだよ。
もっと早めに気づくべきだった。」
「そんなにダメ?
スク水。」
「あのな姉ちゃん。普段からお洒落しろとか化粧しろとか言ってるんじゃないんだ。
ただ!
真夏のプライベートビーチで何が悲しくてスク水!?
男共に夢みせてやってよ!
スク水が趣味の人もいるよ!
いるけどね!普段落ち着いてる姉ちゃんは少しくらい弾けても良いんじゃないかと俺は思うんだ!
良い素材なのに何故…。(泣)」
「え~と。
何だかよく解らないけどごめんなさい??
でもそれならどうしよう。
今から通販は届かないし、誰かに買ってきて貰うのも…。」
「たまには自分で明るい時間帯に買い物に出かけてみたら?」
「無理!
昼間にこの格好で出歩いたら視線で射殺さた挙げ句、補導される!」
外はアスファルトが焼け遠くに蜃気楼をみせている。
蝉が恋を成就させようと必死に歌い続ける中、私は相変わらずクーラーの効いた部屋でウキウキしながら旅行の準備を進めていた。
明日、別荘に向かう。
プライベートビーチなので私も心置きなく海を満喫出来る。
「ねーちゃん!ちょっと来て!」
「なに?」
「聞きたい事があるんだよ。」
浮かれた気持ちに水を差さないでほしいのに琥珀は早くっ!と急かしてくる。
「な~に?
ゴキ殿でも出たの?」
「いや、もしゴキ殿だったら自分で退治するから!
それより姉ちゃんそこ座って。」
言われたとおり琥珀の前にちょこんと座る。
「ねえ、その手に持っている物は何?」
「え?水着。」
手に持っていた水着を琥珀の前でベロンと広げる。
紺色の無駄が無いフォルムが伝統的・スクール水着。
「姉ちゃん…。」
ふら~っと倒れながら後ろに後退していく琥珀。
「…無いとは思うけど敢えて問おう。
誰かの趣味?
そうじゃないなら新しい水着買おうよ!ねっ!?
たいして高い物でもあるまいし!」
「…だって今年も海に行く予定無かったんだもの。」
「時間あったよな?」
「浮かれてて忘れてた…。」
「嫌な予感したんだよ。
もっと早めに気づくべきだった。」
「そんなにダメ?
スク水。」
「あのな姉ちゃん。普段からお洒落しろとか化粧しろとか言ってるんじゃないんだ。
ただ!
真夏のプライベートビーチで何が悲しくてスク水!?
男共に夢みせてやってよ!
スク水が趣味の人もいるよ!
いるけどね!普段落ち着いてる姉ちゃんは少しくらい弾けても良いんじゃないかと俺は思うんだ!
良い素材なのに何故…。(泣)」
「え~と。
何だかよく解らないけどごめんなさい??
でもそれならどうしよう。
今から通販は届かないし、誰かに買ってきて貰うのも…。」
「たまには自分で明るい時間帯に買い物に出かけてみたら?」
「無理!
昼間にこの格好で出歩いたら視線で射殺さた挙げ句、補導される!」