夏の事。
bruise.-キズ-
Introduction
(私、ここでなにやっているんだろ…)
古谷あかりは母屋のベランダで横になり、大の字になって天井を見上げていた。
この村にはなんにもない。
コンビニや飲食店なんて、車で行かないと、一体どの位時間がかかるんだろう?
(ふふ…コンビニ行きたいとかって。)
食欲も、何も欲しいものなんかないのに。
全てが何だか抜け殻のようだ、今の自分を考えるとそう思う。
高校2年生の今、ここが「青春」。
そんな時に。
全てを、忘れたかった。
なにもかも、これからの事も何も考えたく無かった。
「…………」
なのに、思い出したくもない過去を思い出す。
そんな自分が嫌で嫌で仕方がない。
(いっそのこと、あのまま……)
私なんて死ねば良かったのに……。
古谷あかりは母屋のベランダで横になり、大の字になって天井を見上げていた。
この村にはなんにもない。
コンビニや飲食店なんて、車で行かないと、一体どの位時間がかかるんだろう?
(ふふ…コンビニ行きたいとかって。)
食欲も、何も欲しいものなんかないのに。
全てが何だか抜け殻のようだ、今の自分を考えるとそう思う。
高校2年生の今、ここが「青春」。
そんな時に。
全てを、忘れたかった。
なにもかも、これからの事も何も考えたく無かった。
「…………」
なのに、思い出したくもない過去を思い出す。
そんな自分が嫌で嫌で仕方がない。
(いっそのこと、あのまま……)
私なんて死ねば良かったのに……。