好きになってごめんね……先生。
ハア。先生は大きなため息をついた。



「関係ある。」



次は小さなため息をつきながら弱々しく言った先生。



「何で関係あるの?」



「自分で考えろ。俺が木谷に帰らせてきてやるから待ってろよ。」



「先生…。」



私が呼びとめるのを無視して先生は化学室を出ていった。
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