黒ユリのタンゴ
今でもあのクリスマスイブの夜が思い出される。


プリンス先輩。


「何もなかった」とは言いながらも、結局私たちより白ユリを選んだことには間違いない。


みんなに慰めてもらっても

どんなに忘れようとしても


これだけはしばらく引きずってしまいそうだ。



休み中、ボスや智香が何度かメールをくれていた。


どちらも「気にするな」だったけど、やっぱり無理だよぉ・・・。

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