黒ユリのタンゴ
浜田先輩の脅迫状は、いったんボスに預けることになった。


くれぐれも、気をつけて。

早いうちに、先生に伝えるから。

ボスは心配そうに浜田さんに声をかける。



浜田先輩もとても顔色が悪い。


こんな脅迫状をもらったら、私だって気が気でない。

浜田先輩・・・かわいそうに。



心配だからと、光永先輩が浜田先輩を送って帰ることになった。

先に二人が生徒会室を出る。


「まさか・・・こんなことになるとは・・・」

シン、とした室内に、ボスの声が響いていた。
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