黒ユリのタンゴ
そして私たちは。


前日の22日夕方に体育館の設営を行った。


文芸部から運んできた札を次々と体育館に並べていく。


「明日の朝、荒らされてたりしないだろうねえ」

筧先輩が冗談にならないようなことを言う。


「大丈夫だって。

毎日ちゃんと警備されてるんだしさ」


ボスは結構ノンキなもんだ。


確かに途中、先生が顔を出していたのを見た。


顔を出すといえば、浜田先輩。


さっき体育館に来て、ボスと何かを話していたようだ。




< 146 / 205 >

この作品をシェア

pagetop