黒ユリのタンゴ
ふと、私はあることに気付いた。

今日の「もう一人の主役」はどこにいるんだろう。



「光永先輩、浜田先輩はどこにいるんですか?」

「確か、もうすぐここに合流するはずよ?

筧君と進行の最終確認をするみたいだし」



「浜田先輩が到着したら、いよいよですよね。」



体育館の時計の針は、9時25分を指している。


あと、35分。


< 154 / 205 >

この作品をシェア

pagetop