黒ユリのタンゴ
大会開始まで、残り20分。


生徒達が、続々と体育館に集まってきた。

あらかじめ掲示してあるブロック順に座ってもらう。



私たちの待機場所はステージ脇の個室だ。


ステージ袖から体育館内を覗くと、かなりのスペースが埋まっていた。


いよいよだ。

緊張してくる。



光永先輩はしきりに携帯を気にしていた。

「ミユキにメールを送ったんだけど・・・

返事がないんだよね」


やっぱり浜田先輩は、だれか犯人にさらわれてしまったの!?








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