黒ユリのタンゴ
どうやら、ボスは悩んでいるようだった。




そして私は直感する。




ボスも、好きなんだ。



性格上、イヤならハッキリ断る人。

これまで仲良くしてきたから、私にはわかる。

・・・プリンス先輩にも、おそらく。



「ヤマさん・・・」


プリンス先輩がつぶやく。




二人の顔が浮かび、私は思わず扉を開けていた。


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