黒ユリのタンゴ
「ボス。いや、山崎先輩!」



突然出てきた私に、驚く二人。

もうここまで来たら、止められない。



・・・ワタシ、がんばれ。




「ごめんなさい、聞いちゃいましたよ~」

大丈夫。

なんとか笑顔ができてる。



「私にとって憧れの先輩たちがカップルになるなんて、すごくうれしいです。

私、プリンス先輩のこと好きです。


だから先輩には幸せになってほしいし

正直悔しいけど、大好きなボスにも幸せになってほしい。」


そしてボスに、にっこり。


「ね、山崎センパイ!」

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