黒ユリのタンゴ
そして数日後。


校内の「大型カップル誕生!」のウワサもすっかり収まり、穏やかな生徒会室。

そこに響きわたる、朗々とした声。



当日バタバタだった私たちのために、

ボスが「ミニ百人一首大会」を開催してくれたのだ。



詠み手は驚くことに、文芸部の浜田先輩。


光永先輩から聞いたのだろうか、ボスのところに「私も参加させてください」と来たらしい。


久しぶりの浜田先輩は、すっきりした顔をしている。

「だいぶあの後先生にもシボられました。」

と笑っていた。



メンバーは

実行委員の5人、

プリンス先輩、

そして智香と白ユリ。

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