黒ユリのタンゴ
まさに小春日和と言うにふさわしかった、そんな冬の或る日。
物語の始まりは、旧館2階の奥、「生徒会室」と書かれた部屋の中から。
放課後の夕暮れが差し込み、張り詰めた空気が流れる中、そこに朗々と響く女性の声。
「あいみてのぉ~ のちのこころに くらぶればぁ~」
場に流れ続けているピン、と張り詰めた空気。
うう・・・耐えられない。
「センパイ! じらさないで、早く続き!つづき!」
「まあ、待ちなさいって、黒ユリちゃん。ほんとなら、もう札を取れてないと・・・ほら」
私の叫びもむなしく、正解の札が取られていく。
「う・・・」
あ、紹介遅れました。
わたくし、この学園の1年F組の黒井有理(くろいゆーり)。
通称「黒ユリ」。
プリンス先輩を支えるべく、生徒会の一員として頑張ってます。
今は何をしているかというと
もちろん、「ひゃくにんいっしゅ」。
この高校で毎年恒例(らしい)
由緒ある
「生徒会主催:百人一首大会」。
ワタクシ、なんと実行委員の一人なのです。
物語の始まりは、旧館2階の奥、「生徒会室」と書かれた部屋の中から。
放課後の夕暮れが差し込み、張り詰めた空気が流れる中、そこに朗々と響く女性の声。
「あいみてのぉ~ のちのこころに くらぶればぁ~」
場に流れ続けているピン、と張り詰めた空気。
うう・・・耐えられない。
「センパイ! じらさないで、早く続き!つづき!」
「まあ、待ちなさいって、黒ユリちゃん。ほんとなら、もう札を取れてないと・・・ほら」
私の叫びもむなしく、正解の札が取られていく。
「う・・・」
あ、紹介遅れました。
わたくし、この学園の1年F組の黒井有理(くろいゆーり)。
通称「黒ユリ」。
プリンス先輩を支えるべく、生徒会の一員として頑張ってます。
今は何をしているかというと
もちろん、「ひゃくにんいっしゅ」。
この高校で毎年恒例(らしい)
由緒ある
「生徒会主催:百人一首大会」。
ワタクシ、なんと実行委員の一人なのです。