黒ユリのタンゴ
あれから通い続けて。
晴れの日も、風の日も、雨の日も。


そうして、やっと、やっと今日を迎えた。

あの人はなんて言って私を迎えてくれるだろうか。
期待を込めて扉を開ける。



扉を開けた一瞬、息を飲んだ。


部屋の中にも関わらず、雪が降っている。

とてもキレイ。


今日と言う日に、ピッタリかもしれない。

思わずその光景に見とれてしまった。

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