黒ユリのタンゴ
「実行委員が当日参加できないなんて可哀相だよね。だから今日はかなり早めの百人一首大会」

「黒ユリちゃんのお手並み拝見」


といつもの笑顔で語るのは
さきほどのプリンスこと藍野徹(あいのとおる)生徒会長。

ニッコリ微笑んで、こんなことをサラッと言うのだ。

「黒ユリちゃんなら大活躍してくれそうな予感がするんだけどなあ」


・・・うう、それはすごいプレッシャー。
そして凄く余計なお世話です。



そんな笑顔がさわやかな生徒会長。
なぜプリンスなのかは、すごく謎だったりするけど、プリンス。

たまにまんま王子様キャラなときもある、プリンス。
生徒会内ではどうやら天然キャラな、プリンス。


うん、やっぱりステキです。


今日もプリンス先輩から話しかけてもらっちゃってる。

これもマメに生徒会室に通っている甲斐があるってもんだ。

すっごくうれしい。ウシシ。


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