黒ユリのタンゴ
小野小町といえば、絶世の美女と言われた女性。
憎らしいことに、自分でもしっかり自覚していたようだ。

じゃなかったら、あんな歌なんか、詠まない。

はなのいろは

うつりにけりな 

いたずらに 

わがみよにふる 

ながめせしまに


美しい花の色は、この長雨が降っている間に色あせてしまった。

同じように、私が物思いにふけっている間に、私の若さも過去のものとなってしまったのだなあ。


この歌と由来を読んだとき、私はなんとなくずうずうしさにあきれてしまった。
特に共通点もないけれど、頭の中にぱっと浮かんだのは、なんと白ユリ。


さらに印象的だったのが、小野小町のページで歌とともに紹介されていた、あのエピソードだった。
あまりにインパクトがあって、夢にまで見てしまったらしい。
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